今日は毎年、ご夫婦の結婚記念日である12月にファミリー写真を撮影している
ご家族の撮影がありました。
お父さん、お母さん、長男、次男、長女の五人家族
色々なパターンの写真を撮り、撮影カット数は百カットを超えます。
家族みんな様々なポーズや表情で次々に写真に写っていきます。
ちょっとカッコいい感じや、可愛らしいポーズ、
兄妹で転げ回ったり、夫婦で仲むつまじくツーショットで写ったり、
約1時間、撮る方も撮られる方もラストまで全力です。
映し出されたプレビューを見て、お父さんは満足そうでした。
そろそろ年頃の子供達は写真より、この後の食事が気になるみたい。
子供たちに急かされ、家族は楽しい外食にむかいました。
その光景が毎年の恒例行事です。
Kは縁あって、二年前からこの家族の写真を撮影してます。
撮影を依頼された時のお父さんの話が印象的でした。
「長男が生まれた時から、年に一度、家族で写真を撮影してるんですよ
次男、長女と家族が増えていく。その記録がこれです。」
そう言って見せてもらったものが、撮影したデータのCD-R。
PCで写真を見ましたが、そこにはちょっと照れくさそうな、楽しそうな家族がいます。
しかし、お父さんはすこし寂しそうな顔で話を続けました。
「ほんとは、今年はもう写真を撮ることを辞めようかと思っていたんです。
あれから、八年たち子供達は塾や習い事、スポーツに忙しくなっていき
なかなか家族みんなで時間を合わせる事も大変になってきましたし、
自分や妻も仕事が忙しく、実際写真の為の時間を作るのはちょっと無理を
しなければいけません。
そうやって苦労して写真を撮っても、結局は私しか見ませんし・・・。」
お父さんは、ほんとうに寂しそうでした。
しかし、次の瞬間、決意を固めた顔でお父さんは言いました。
「けど!こういう写真は子供達が大人になった時に、絶対いい思い出になると思うんです!
大人になった時、「ああ、家族のこういう写真を写しておいて良かった」と
子供達は思ってくれる筈です。
その為にも、家族の写真は絶対残しておいた方が良いと思うんですよ!
K さん、そう思いませんか!?」
K が心から賛同したのは、言うまでもありません。
その年から、この時期に
その家族の都合がよい日、都合がいい時間に撮影する約束をしました。
今年もちょっと照れくさそうな、けど、楽しそうな家族の写真を撮影しました。
モニターの中に写っている家族を見て、お父さんは嬉しそうに笑っています。
その姿を見て、お母さんも子供達3人も楽しそうに笑っていました。
K
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